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【子宮内膜症の治療】卵巣チョコレート嚢胞の治療と今後

今回は、約3年程前から開始した子宮内膜症の治療について、経過と今後のことについて書いていきたいと思います。良ければ、当初の記事も読んでみてくださいね。「子宮内膜症と診断された話①」https://beamoon.com/shikyunaimakusyo-1/「子宮内膜症と診断された話②」https://beamoon.com/shikyunaimakusyo-2/

 まず、子宮内膜症とは?

子宮内膜症とは、本来なら子宮の内側の壁を覆っている子宮内膜という組織が、何らかの原因で子宮の内側以外の場所(卵巣や腹膜など)にでき、増殖する病気です。子宮内膜症の組織は、女性ホルモンの影響を受け、正常な子宮内膜と同じように周期的に増殖し出血しますが、その血液が排出されずに溜まり、炎症を引き起こしたり、周囲の組織が癒着したりすることにより、さまざまな痛みをもたらします。

 どこで起こるものなのか?

子宮内膜症が最も起こりやすい場所は「卵巣」ですが、「ダグラス窩(子宮と直腸の間の窪み)」や「仙骨子宮靭帯せんこつしきゅうじんたい(子宮を支える靭帯)」、「膀胱子宮窩ぼうこうしきゅうか(子宮と膀胱の間の窪み)」などにも起こることがあります。卵巣の内部に袋状の病巣が発生し、その中に血液が溜まるタイプのものを、特に「卵巣チョコレート嚢胞のうほうと呼ばれています。ちなみに筆者が、左右の卵巣にチョコレート嚢胞があると診断されたました。

 症状は?

子宮内膜症の代表的な症状は月経痛で、9割程を占めます。このほか、骨盤痛、下腹部痛、性交通、排便痛などが見られます。卵巣の機能が活発な20〜30歳代の女性に多く発症し、5人に1人とう頻度なので、身近な病気と言えます。放置しておくと、不妊に陥る可能性があるという面から早いうちに適切な治療を受けることが必要となってきます。

 子宮内膜症の治療法について

子宮内膜症の治療について、筆者がおこなっている治療法をメインに記載したいと思います。

筆者は、内分泌療法を選択し、数あるうちから「低容量ピル」の服用をすることとなりました。筆者は、服用中は特に重篤な副作用は起きませんでしたが、飲みはじめに頭痛や吐き気、倦怠感などが起こる可能性があるらしく、症状がひどい場合は服用をストップする可能性があります。

ピルを飲み出したら、こんな症状に注意

以下の症状に気づいたら、血栓症(血管内に血の塊が詰まる病気)、脳卒中、心臓発作が現れる可能性があります。すぐに服用を中止し、かかりつけ医に連絡を!

  • ふくらはぎの痛み・むくみ
  • 激しい胸の痛み・息苦しさ
  • 激しい頭痛
  • その他;めまい、失神、視覚・言語障害

※喫煙により重篤な副作用が起きやすくなりますので、ピル服用中は、禁煙しましょう!

 治療の経過と今後

筆者が子宮内膜症の治療で服用していた低容量ピルは、「フリウェル配合錠LD」です。滅多にないそうですが、ピルの種類により合う、合わないがあるそうなので、服用の際はかかりつけの医師と相談の上、選びましょう。約3年前に服用を開始し、当初は右の卵巣:3.8センチ、左の卵巣:2.9センチのチョコレート嚢胞がありました。

そして現在は、右が3.6センチであまり変化ありませんが、左に関しては消失していたとのことです。3年継続してきて、こんなものかと思われた方もいるかも知れませんが、身体的にも精神的にも治療以前より遥かに良くなったと感じられます。また、ピルの服用により、生理痛の激減、出血量の激減、そして自然と避妊ができていることはメリットでした。

今後についてですが、今のチュコレート嚢胞の大きさであれば、手術の必要はないのはもちろんで、子供を望んでいるのであれば妊娠することが最も良いとのことでした。妊娠すると、生理が1年半程止まるため、その期間に完治してしまうだろうとのことです。今後は、妊娠も視野に入れつつ、この病気と向き合っていこうと思います。ここまで呼んでいただき、ありがとうございます。悩んでいる方の参考になれば、幸いです。

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