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子宮内膜症と診断された話②

子宮内膜症と診断された話①の続きです。↓

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 子宮内膜症という病気とは?

子宮内膜症という聴き慣れないワードに戸惑いながら先生の話を聞いていると、だいたいどんな病気なのか理解できて来ました。

子宮内膜症とは、子宮内膜と同じ組織が、子宮内壁以外の場所で、増殖する病気です。

子宮内膜は、子宮の内壁を覆う粘膜であり、ホルモンの影響を受け、分厚くなったり、剥げ落ちたります。この剥げ落ちる現象が月経です。

子宮内膜症の場合、この内膜組織が子宮内壁以外の場所(卵巣や腹膜)で増殖します。この内膜組織は、月経血として体の外にながれ出て行くことができないため、腹腔内にとどまり、炎症や癒着を引き起こす原因となります。

私の場合は、このような内膜組織が増殖と癒着を繰り返したせいか、左右にある卵巣の両側に嚢胞をつくっていました。「卵巣チョコレート嚢胞」というそうです。右が38 mm, 左が29 mmでした。

また、後日CA−125という腫瘍マーカーを用いた検査でも、基準値より高い数値だったことから、内膜症がある程度進んだ状態であることがわかり、治療を薦められました。

まさか、こんな結果が待っていようとは…

命に関わることはないとのことでしたが、ガンや不妊症になる可能性が高いと聞いて不安になり、もっと早く行っていればと後悔しました。(この時は少し大袈裟すぎるほど落ち込んでいました😅)

でも、幸い手術するほどではなかったし、YouTubeやブログでも子宮内膜症と付き合っている方たちを発見できて、とても元気付けれました。むしろ、何かあってから発覚する形じゃなくて良かったと思い、前向きに治療に取り組む事にしました。

 治療について

子宮内膜症に対する治療は、

  • クスリによる治療
  • 手術による治療
  • クスリと手術の両方による治療

があるそうです。今回私が選択したのは、クスリによる薬物療法です。主として、ホルモン剤が用いられます。このホルモン剤というのが、避妊薬でも知られるピルです。

私は最初、ピル=避妊薬のイメージしかなかったので、こういう治療にも使用されるんだということを初めて知りました。気になって調べるとピルにもいろんな種類がある事をがわかりました。

一般的にピルと呼ばれる薬には、卵胞ホルモン(E:エストロゲン)と黄体ホルモン(P:プロゲステロン)という2種類の女性ホルモンが配合されており、卵胞ホルモンの量によって「低容量ピル」、「中容量ピル」、「高容量ピル」に分類されるそうです。

月経困難症などの治療目的で多く用いられるのが、低容量ピルで、私が現在も飲み続けているのが、「フリウェル配合錠LD」というジェネリック医薬品です。21日間連続して飲み続け、7日間は休薬します。

始めのうちは、よく飲み忘れをしました…前日飲み忘れた場合は、次の日、気付いた時点で飲めば問題は無かったです。しかし、2〜3日くらい飲み忘れると、サイクルの最初に戻って1からやり直す必要があります。

飲むタイミングは、同じ時間帯に飲めば、自分で自由に決めていいそうです。ちなみに、私は、毎晩8:00くらいに飲んでました。

ピルを飲み始める際の注意として、血栓症の症状(ふくらはぎの痛み等)が出ないか1〜2ヶ月は様子を見る必要があります。

その他にも頭痛や吐き気が出る場合は、飲むのを中止しなければなりませんが、私は、特に当てはまる症状もなく、副作用も感じられなかったので、飲み続けられました。

ピルを服用し始めて、1シート目を飲み切った後、1日後に生理に似たような出血がありました。これは、消退出血と言って、ピルの休薬期間中に体内のホルモン濃度が低下することで、子宮内膜が剥がれ落ちてしまう現象です。

自然に起こる現象を月経、ピル服用に起こる現象を消退出血と区別しているようです。原理は同じですね。ピルを飲むと排卵も止まるから生理も来なくなるのかなぁと少し期待しましたが、ちゃんと来ました😅

でも、中には来ない人もいるようで、私も最近は、ものすごく量が減りました。前は、夜用が欠かせなかったのに、すごく嬉しい😭

生理痛はというと、

最初は、そこまで変化を感じなかったので、痛み止めと併用して様子を見ていました。しかし、こちらも血の量が減ると同時に徐々に無くなっていき、今は痛み止めも飲んでいません。

痛み止めも、昔は間違った認識をしていて、頻繁に飲むのを避けていたんです。何だか、体が慣れてしまって、大事な時に効かなくなってしまうのではないかと勝手に思い込んでいました。

でも、先生に相談すると、「短期間で用法、容量を守れば、効きづらくなることは無く、むしろ、痛みの原因である物質の生成過程をブロックしてくれる働きをするので、飲んだ方がいいです」と言われました。あと、痛くなる前に飲んだ方がいいとも。

これを受けて、生理がくる1日前くらいから痛み止めを飲むようにしました。結果、薬が効きづらくなることはありませんでしたし、痛みも軽減できたので、もし、生理痛が酷くて痛み止めを飲むのを我慢している人がいたら、是非飲んで欲しいです。

こうして、1ヶ月に1回ほど通院しながら、治療を続けていきました。

 治療開始から2年経過

最初のシートを飲み始めてから、2年が経ちました。

まだ、私の卵巣には、チョコレート嚢胞が残っています。しかし、少しずつですが、小さくなって来ているそうです。飲み始めた時期は、何にも変化がなくて、効果がないのかなぁと落ち込みましたが、長期で続けて行くことで、少しずつ改善の方向に向かっていけていると感じています。

今では、生理痛もだいぶ楽になり、生理周期も安定しています。

完治するかはどうかは分からないし、完治しても再発しないとは限らないけれど、悩んでいた時期より、今の方が心も体も元気です。

飲み会で背中を押してくれた友達には、本当に感謝。

子宮内膜症は、頻度の高い病気です。生理痛が重いという人は、可能性ありだと思います。

中には、気づかないまま、妊娠してそのまま完治してしまうケースもあるそうですが、放置して症状が悪化すると、不妊症やガンの原因になったり、手術で子宮や卵巣をとってしまわなければならないこともあります。

産婦人科に足を運ぶのは勇気がいると思いますが、本当にいい方向に向かうと思うので、少しでも不安がある時は、相談に行くことをお勧め致します。

痛いのが普通じゃない」という認識がもっと広まっていけばいいなと思います。

 

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