妊活をされている方で、なかなか妊娠しないと不安を抱えている方も多いと思います。私もその1人で妊活を初めて1年ほど経過しようとしていおり日々不安との戦いです。不妊治療へのステップアップも検討する中で、不妊の原因について考える機会を自分で設け、出来ることをまとめてみました。妊活で悩まれている方へ参考になれば幸いです。
妊活前の生活と生理《無理なダイエットで身も心もボロボロに》
妊活前の私の生活習慣は、あまり健康的とは言えませんでした。小さい頃からぽっちゃり体型だった私は、韓国人アイドルのようなモデル体型に憧れており、食べないダイエットをよくしていました(いつ頃からしていたかよく覚えていない)。そのせいで自律神経が乱れ、不眠・イライラ・気分が落ち込む状態がよくありました。一度体脂肪率が10%代に乗ったことがありましたが、当時のメンタルはボロボロです。今だからこそ言えますが、綺麗になりたい思いでダイエットをすることは悪いことではありません。しかし私のように健康を害してしまってはそれどころの話ではなく一生付き纏うことになるので、正しい知識で少しずつ取り組むことが必要です。
(メモ)ダイエットによる過度な体重減少が与える影響としては、女性ホルモン(黄体化ホルモンや卵胞刺激ホルモン)の分泌を低下させ、月経不順や排卵障害を引き起こすことがあります。
社会人になって一人暮らし生活になると常に食が乱れ暴飲暴食も増えました。さらに、仕事や人間関係のストレスが加わるようになると生理周期が乱れ、月経痛がひどくなりました。一度不正出血があり、それを機に婦人科を受診すると子宮内膜症と診断されまました。(不正出血は特に問題ないと言われました)左右の卵巣に内膜組織の塊が出来ており(チョコレート嚢胞)、ひどい月経痛や不妊の原因になります。その後治療のため、低用量ピルを服用することとなり妊活を始めるまで4年ほど続けました。
子宮内膜症とは?
本来子宮の内側で受精卵のベッドのような役割をする子宮内膜組織が子宮内側以外(卵巣や卵管)に発生する病気。20〜30代の女性に多い。低用量ピルを服用し続けることで擬似的な妊娠状態にし、排卵を抑制することで内膜組織を増殖させない治療方法が簡易。
参考子宮内膜症についてもっと知りたい方はこの記事↓も読んでみてください
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【子宮内膜症の治療】卵巣チョコレート嚢胞の治療と今後
今回は、約3年程前から開始した子宮内膜症の治療について、経過と今後のことについて書いていきたいと思います。良ければ、当初の記事も読んでみてくださいね。「子宮内膜症と診断された話①」https://be ...
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当時は、妊娠のことを視野に入れておらずピルを飲み続ければ内膜症も治ると考えていたので深刻に捉えてはいませんでした。しかし,長い期間ピルを服用していたにも関わらず内膜症は完治せず、いざ妊活を始める私たちの壁となってしまいました。
妊活を始めても中々妊娠しない《まさか自分が…》
最初の違和感
妊活を始めた当初、ピルの服用を中止すればすぐに妊娠するものだと考えていました。妊活用アプリをダウンロードし、可能性の高そうな日にタイミングを取るというありふれたやり方で数回試みましたが妊娠に至りませんでした。排卵日のタイミングが合っていないのだと思い、基礎体温をつけ出したのをきっかけに、妊娠しない原因が少しずつ分かっていくこととなります。通常、正常な月経周期であれば低温期と高温期が訪れ、体温グラフが二層に分かれるはずですが私の場合は高温期がありませんでした。基礎体温の高温期がない、あるいは短い理由として無排卵が挙げられます。
無排卵とは?
卵巣に作用するホルモン放出を促す性腺刺激ホルモンの放出が不十分であるために、排卵がない(排卵の中断)こと。このような場合、排卵誘発剤の投与によって排卵を誘発できる場合がある。
婦人科クリニックを受診
様子を見ながら何度かトライしてみましたが妊娠せず、高温期も無い状態だったためクリニックを受診すると、やはり排卵していないだろうとの見解。そして多嚢胞性卵巣の可能性を疑われました。
多嚢胞性卵巣症候群とは?
卵巣から分泌される黄体化ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)のバランスが崩れ、通常より卵胞の成熟に時間がかかり排卵しにくくなる病気。名前の通り、たくさんの小さな卵胞が成熟しないまま卵巣に留まるため、超音波検査で見るとたくさんの嚢胞(卵胞)を確認できることから多嚢胞性卵胞と呼ばれる。
関係があるかわかりませんが、ピルを服用しているとなりやすいそうです。
排卵誘発剤投与とタイミング法の試み
詳しいホルモン検査と同時並行で排卵誘発剤投与を試してみることにしました。生理がきて5日目から毎日5日間服用し、その周期で排卵日を特定するタイミング法を実施しましたが残念ながら妊娠には至りませんでした。
排卵誘発剤とは?
主成分:クロミフェンクエン酸塩。排卵障害(排卵しない、排卵日が遅い、排卵日が定まらない)や黄体機能不全などの症状がある場合に排卵誘発剤として用いられる。月経周期の5日目から5日間服用し、通常14日目頃に排卵する。自然周期では通常1個の卵胞が成熟し排卵するのに対し、クロミッド服用の場合は1〜5個の排卵があるとされ、多治妊娠の可能性が高くなる。
婦人科クリニックから甲状腺専門クリニックに通院
思っても見なかったところに原因が・・
原因を探るために婦人科クリニックで採血し詳しい検査をしたところ、妊娠に関係するほとんどのホルモンの数値は基準値に達しており、一安心したのも束の間、一つだけ基準値以下のホルモンが…。甲状腺ホルモンFT4というホルモンです。今まで甲状腺関係で患ったことも指摘を受けたことも無かったので少し驚きました。基準値よりコンマ1しか変わらないので誤差範囲かもしれないと言われたのですが、念のため専門クリニックで検査したところ甲状腺ホルモンFT4だけでなくFT3の値も基準値より低い値でした。FT4やFT3の値が低いと甲状腺機能低下症と診断され、受精や着床率の低下や流産の可能性も高めてしまうとされています。
甲状腺ホルモンと妊娠の関係
甲状腺ホルモンは卵胞(排卵する前のたまご)の成長に大切なホルモンで、不十分だと卵胞が成長せず排卵が起こらない。甲状腺機能の低下は未成熟状態の卵胞を生み出し、無排卵・無月経が生じやすくなる。その他の症状として、体重の増加・むくみ・便秘・意欲の低下などがあります。
赤ちゃんのためにもしばらく妊活をストップし様子をみることに
診断を受けて、そういえば最近身体がだるかったり太りやすくなったような身に覚えがありました。そして太ることに敏感になってしまう私はご飯を抜いてしまい、再び無理なダイエットをしていたのです。すぐにお薬で治療を開始せずに、生活習慣の見直しで改善するようだったらとしばらく様子見をすることになりました。その間、妊活をストップするように言われ複雑な気持ちになりながらも次の定期検査までの3ヶ月間妊活をストップすることになりました。この期間はダイエットはせず、むしろ好きなものを食べていいと言われたのでストレスを感じないような食生活を心がけました。
少し改善してきたがボーダーライン…しかし良い兆し
それから初回の検査から1〜2ヶ月おきに採血を行い、ホルモンの量を検査したところ3回目(初回から5ヶ月くらい経過)でようやくボーダーラインまで回復しました。今までの自分の生活習慣が不妊の原因だったかと思うと本当に後悔しかありません。特に治療といったことはしませんでしたが、お守りにとチラージンS錠というお薬を1ヶ月分もらい、飲んでも飲まなくてもいいとのこと。試しに1ヶ月分飲んでみると、気分がとても良くなりました。健康な人はこれほどやる気に満ちているのかと思うほどポジティブ思考になり、薬をやめた今でも以前より明るくなったと思います。
チラージンについて
甲状腺ホルモン剤の一種で甲状腺機能低下症などに用いられる。服用により体のだるさ、むくみ、便秘が改善することがある。基礎代謝が上がることで体重が減少するなどの副作用がある。
日常で妊活で取り組んでいること《クリニックに通院すること以外で》
妊活アプリ(KONOTOKI)
パートナーと情報を共有にながら妊活できるアプリ。生理・基礎体温・体重など細かな症状までを一括で記録・管理でき、生理周期を入力するだけで妊娠しやすい日や排卵予定日を算出してくれるので二人の予定も立てやすく、わざわざ口に出す必要がないところがストレスフリーで気に入っています。私はよく気になったことをメモしたいので、その日の記録に一言日記程度を残しています。それもパートナーと共有したりしなかったりが選べるので無料で使えるアプリとしては私もパートナーもとても満足しています。
公式サイト→https://www.konotoki-apps.com/index.html.ja
排卵日を予測できるおりものシート
こちらも便利な商品でショーツにつけて普段通りに過ごすだけで妊活のタイミングが分かるソフィのおりものシートです。使い方は普通のおりものシートと同じで排卵日が近づいてくると線が現れて知らせてくれます。1〜2日で排卵する可能性が高いためセルフでタイミングを合わせるのに便利です。私は排卵予定日の5日程前から使用し初めて線が出てくるまで毎日つけています。amazonで詳しい詳細をみる
サプリメントで妊娠力を高める
妊活を始めた当初は飲んでいなかったのですが、ある程度知識がついてきた今では妊活時期から摂取したほうがいいとされる葉酸とビタミンCを飲んでいます。
葉酸は胎児の神経系が作られる妊娠初期に通常の2.6倍も必要となり、毎日摂取しても理想的な濃度まで高めるために1ヶ月以上かかります。そのため出来るだけ早い時期から摂取することが大切です。またビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素から身体を守るとされています。活性酸素は過剰になると卵子の質を低下させることが知られているため、葉酸同様に妊活色から意識的に摂取することが大切です。また、ビタミンB6、B12も併用して飲むと効率良く吸収されるとされています。私は安くて容量が多い海外のサプリを使用しています。
使用中のサプリメント iHerbで購入
California Gold NutritionのGold C 500mgはハイグレードのビタミンCを配合。厳格な品質基準をクリア。
Doctor’s Bestのフルアクティブ葉酸400には、葉酸由来で最も体内で吸収性の良い(6s)-5-メチルテトラヒドロ葉酸のグルコサミン塩であるクアトレフォリックが含まれており安定性と水溶性に優れています。安定性を高めるためビタミンCが含まれています。
ちなみにパートナーはDear-Natureの亜鉛(マカ配合)を毎日欠かさず飲んでいます。亜鉛により精子の質や量の改善が期待できるとされています。
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毎日の入浴を心がける
入浴はストレス解消につながり、血液の循環を改善させるので男女ともにおすすめ!40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かることがいいそうです。熱いお湯は逆効果になってしまうので注意しましょう。
やっぱり食事が大事
当たり前のことのようで結構難しいです。お菓子やジャンクフード大好きなので習慣をつけるまできついですが、ちゃんとした栄養を摂るとお菓子も食べたいと思わなくなってきます。バランスの取れた食事は健康維持のみならず不妊治療にも重要な要素なので妊娠能力を高める食材を積極的に摂るようにしています。
妊娠能力を高める食材(男性)
【ビタミンA】レバー、卵黄、のり、にんじん、ほうれん草、カボチャなど
【ビタミンB1、B2】豚肉、納豆
【ビタミンB 12】レバー、チーズ、カキ、アサリ、秋刀魚
【ビタミンE】ブロッコリー、大豆
妊娠能力を高める食材(女性)
【ビタミンC】イチゴ、柑橘類、ブロッコリー、パセリなど
【ビタミンE】ブロッコリー、大豆
最後に
これまでの経緯で自分の生活を見直したことで以前より気分も明るくなり活気があります。嬉しいことに生理周期も正常に戻り、基礎体温もガタガタの一層だったのが安定した低温層と高温層に分かれてきました。でも高温期のグラフはまだガタガタ…。自分で長い時間かけてダメにしてしまった身体なので長い時間かけて改善させていこうと思います。
妊活は一人じゃ出来ないことなので、しっかりサポートしあいながら焦らず長い目で付き合っていくことが大切です。どうしても一人で抱え込んでしまう人はオンラインでお医者さんに相談することもできますし、住んでる地域で妊活相談をしてくれるところもあります。お金のことで不安なら住んでる自治体で助成金の制度がないか調べてみましょう。利用できるものは何でも利用して少しでもポジティブに妊活をしましょうね!最後まで読んでくれてありがとうございました。